廃棄物転売の再発防止策について

新年度も始まり2週間が経ち、少しずつ落ち着いてきたころかと思います。
ショーモンでも、先日入社した新入社員7名のみなさんも先輩社員に色々教えて貰いながら貪欲に様々なことを吸収しようと頑張ってくれています!
気を抜いて追い越されないよう、こちらも気を引き締めて行かなければなりませんね!<(`^´)>=3

本日は掲題の通り、廃棄物転売の再発防止策についてのお話を少しさせていただこうと思います。

愛知県の産業廃棄物処理業者が引き起こした食品廃棄物の不適正転売事件を受け、環境省は再発防止策を正式に取りまとめました。
詳しくは環境省のホームページでも確認できますが、大まかに分けて以下の4つの対策が考えられているようです。

①食品リサイクル法・廃棄物処理法などの法律面の改善

今回の事件では食品リサイクル法の登録を受けた事業場だったことも大きく、廃棄側からも処理側からも対策を練り、両面から隙間のない対策を行いたいという意向です。
ただし、この取り組みは環境省単体では行えないため、関係各省庁との連携力強化も急務のようです。

②電子マニフェストの機能強化

委託契約に沿った廃棄物の処理状況(実際に行った処分方法を明記させるなど)を具体的に把握できる項目の追加などが検討されています。
ちなみにですが、この電子マニフェストに対応していない業者は優良産廃処理業者認定を得られませんので、使用の有無にかかわらず、確認いただいた方がよろしいと思われます。

③廃棄物処理業者に対する対策
国や地方公共団体の立ち入り検査確認の徹底はもちろん、廃棄物処理業界における人材育成にも力を入れていく意向のようです。この人材育成は環境省がセミナーや研修を行っていく予定になっています。

④排出事業者に対する対策
ここが皆様に一番関係するポイントで、廃棄物処理法に基づく排出事業者責任の徹底を強化していく意向です。
廃棄物処理法では排出事業者責任=排出事業者には事業活動に伴って生じた廃棄物を自ら適正に処理する責任がある、としています。要するにこれを徹底するように要請していくというわけです。具体的にチェックリストなどの作成を考えているようですが、盛り込む内容までは検討中のようです。

その他、廃棄する場合にはそのまま商品として使えないようにするなどの適正な処置を講じるような要請も出していくようです。

今回の事件は、廃棄物処理に関して不鮮明な部分が明るみに出る良いきっかけととらえ、適正適切な処理を進める業者にとって追い風になるような対策をして欲しいと思います。



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