RPF~廃プラリサイクル燃料~
都市の鉱山に眠るエネルギー 廃プラのサーマルリサイクル
廃プラスチックは都市に眠るアーバン・マイン。
ショーモンは、豊かな都市生活のなかで役割を終えたプラスチックのサーマルリサイクルに取り組んでいます。ひまわり工場に導入した専用プラントで、RPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)化を実現しました。
RPFは、廃プラスチックと紙くず、木くずを混合した理想的な高カロリー固形燃料。資源循環型社会を実現する環境保全型エネルギーとして注目され、石炭やコークスの代替燃料として使用されています。
RPFと環境マネジメント

ISO14001の認証を取得する企業や団体が増え、廃棄物の削減や環境負荷の改善などが急速に進んでいます。ショーモンが製造するRPFの原料は、排出履歴が明らかな産業廃棄物。排出管理やリサイクル率の向上などに有効で、環境マネジメントの戦略的展開が可能です。
廃プラの有効利用とRPF

廃プラスチックの有効利用率は50%を超え、着実に向上しています。その要因の1つがサーマルリサイクル。特に、RPFは製紙メーカーなどを中心に利用が進んでいます。その需要は現在、年間約20万トン。数年後には年間120万トン程度にまで伸びる見通しです。
高品質なRPFの製造

RPFの製造は、廃プラスチックを非塩素系と塩素系に選別することから始まります。
ショーモンは、取引先のみなさまから分別排出の協力をいただき、さらに自社の徹底した選別によって最終チェックしています。
原料となる廃プラスチック、紙くず、木くずは破砕処理後、減容・成形加工し、サイズや形状を選別します。
熱量は、直径35、長さ50mmのサイズで約6500kcal。熱量を調整することができます。
RPFの特長
- ■優れたハンドリング性
- 固形で密度が高く、コンパクトな形状(円筒形)でハンドリング性に優れています。コークスなどと同等の利便性と貯蔵性を兼ね備えています。
- ■安定した品質
- 原料には、マニフェスト制度によって排出履歴が明らかな産業廃棄物を使用しています。さらに、徹底した選別とチェックによって品質が安定しています。
- ■熱量コントロール
- ボイラーのスペックなどに応じて、原料の配合比率を変えることで熱量を容易に調整することが可能です。
- ■高カロリー
- 原料にプラスチックを使用しているため熱量が高く、石炭やコークスなどと同等のエネルギーを生みだします。化石燃料の代替として十分に活用できます。
- ■容易な排ガス対策
- 不純物の混入が少ないので、塩素ガスによる設備への影響やダイオキシン発生の心配がほとんどありません。排ガス対策が容易なのがメリットです。
- ■CO2排出量の削減
- 総合的なエネルギー効率を向上させ、化石燃料を削減することでCO2排出量を削減します。また、灰化率は石炭の1/3以下、埋立残渣を低減できます。
徹底した品質管理

製造したRPF、原料となる廃プラスチックの成分などを測定・分析し、常に高品質の製品を供給しています。
特に塩素濃度の測定は、1日をロットとして3回のサンプリングを行います。